建物の安全性 その④
2021/10/01
建物の安全性 その④
阪神淡路大震災から学ぶ
1995年(平成7年)1月17日に発生した阪神淡路大震災では、写真のような映像が流れて衝撃を受けた方も多かったと思います。神戸市出身の私も親戚の安否確認のため当日夕方には京都からバイクで現地に入りました。倒壊した建物やまだ燃えている建物も多く、かなりの衝撃を受けた記憶があります。
統計によると、約25万戸の家屋が全半壊し、約39万戸の家屋が一部損壊し、6,434名の尊い命が失われています。国土交通省によると、この地震で旧耐震建物の70%近くが小破から大破の被害を受けた一方、新耐震建物ではその割合が30%以下だったそうです。耐震基準の違いによって建物の強度・安全性に大きな差があることがわかりますね。
耐震基準が見直されてから40年が経過しており、木造住宅の多くは建て替えの時期を迎えていますが、旧耐震基準によるマンションは全国にまだ80万戸あると言われており、この安全性が心配されます。次回はこの点について書きますね。