建物の安全性 その②
2021/09/25
建物の安全 その②
建築基準法
1945年(昭和20年)に終戦を迎え極度の住宅不足が生じていたため、日本各地で建設ラッシュが起きました。戦後の混乱期、何のルールも定めずに建物を建築すれば安全性は担保できません。そこで1919年(大正8年)に制定された「市街地建築物法」を全国に適用する形で1950年(昭和25年)に『建築基準法』が制定されました。建物の安全を担保するため、この法律で一応建物建築に関する一定のルールが定められたのですが、その後の度重なる自然災害による建物被害や建築技術の進歩・共同住宅(マンション等)の出現により幾度となく改正が施されて現在の『建築基準法』となっています。
このような改正が加えられた現在の建築基準法による建物は一定の安全性があると思われますが、過去の法律で建てられたものには疑問があります。大きな転機となった改正が1981年(昭和56年)に施行されたのですが、次回はこの改正について書きますね。