京都市空き家相談活用事例見学会

昨日は、京都市の『地域の空き家相談員』制度を利用されて『京町家まちづくりファンド改修補助事業』により町家を改修された事例見学会に参加致しました。

場所は東山区清水坂の近くで、昭和の初めに建築された路地奥の４軒長屋２棟をご兄弟で相続された方が空き家相談員にご相談されたものです。建物が相当古く傷んでおり、２軒が空き家となっておりました。便利な場所であるため近隣は地上げの影響もあり、土地が買収されて高層ビルやホテルに建て直されている地域です。

オーナー様は古き良き町が無くなっていくことを懸念されており、収益をあげながらなんとか残せないものかとご相談に来られたそうです。空家はあるものの古くから借りている方もおられて一体として考える必要があったようで、空家相談員はじめ、様々な専門家のアドバイスにより写真のような街並みを残すことができました。現在は高齢者だけではなくお子様もおられるご家族や大学生のシェア賃貸として活用されている部屋もあり、路地奥の小さな町は活気のある街へと変化したそうで、とても良い事例見学会でした。

このように相続した不動産があるものの活用方法がわからない方がたくさんおられます。ご相談いただければ、他の相談員や専門家・行政とチームで解決策を考えてご提案できるかもしれません。是非ご活用ください。