夢のマイホームなのに・・・
2025/06/03
夢のマイホームなのに・・・
建築基準法改正でさらに建築費が上がる⁈
最近物の値段がどんどん高くなって私たち庶民の生活を圧迫していますね。備蓄米の放出で古いお米が飛ぶように売れているようです。値段は変わらないのに中身の量が減っている『ステルス値上げ』なんて言葉もよく聞きます。
皆さんの人生で恐らくもっとも高いお買い物は何といっても住宅の購入ではないでしょうか。特に、お好みのプランでマイホームを建築するいわゆる注文住宅建築といえば、だれもが憧れる最高の贅沢かもしれません。ところが、今この住宅建築費が相当な勢いで高騰しているのをご存知でしょうか?恐らく20年前の倍はしているイメージです。以前は建築価格が1坪あたり60万円と言われる時代が長く続きましたが、現在では120万円・いや、130万円なんてのもよく聞かれます。住宅性能が良くなっているのだから仕方がないとも思えるのですが、そこに追い打ちをかけるのが今年の4月から実施された建築基準法改正、いわゆる『4号特例の廃止』なのです。
『4号特例の廃止』って⁇
建物を建築する際にはどのような建物を建築するのかを審査してもらう必要があります。いわゆる『建築確認』の申請です。建物といっても、その大きさや種類・用途等によって審査の中身が変わります。建築基準法第6条では、建物を大きく4つの種類(1号建築物~4号建築物)に分けて審査の内容を決めていました。特に、木造2階建で延床面積が200㎡を超えない住宅は4号建築物に該当し、建物の構造計算を省略することができるなど、今までは建築確認申請時の特例がありました。恐らくほとんどの木造2階建住宅が該当し、簡略化された手続きで建築が可能だったのです。背景には、高度経済成長時代の増え続ける住宅建築着工戸数に検査システムが追い付かず、一般的な木造2階建住宅は比較的安全な建物と位置付けられて審査の簡略化が図られたということがあるようです。
ところが近い将来起きると言われている南海トラフ地震などの大きな震災で生命を守るべき建物の安全性を確保する意味から建物の構造計算はとても重要ですし、昨今の省エネ思考から、断熱性能や気密性の向上も図らねばならず、この4月から一部の住宅を除いてほぼ全ての一般住宅には、建築確認申請時に
・構造計算書等関係規定等の図書
・省エネ関連の図書
の提出が必要となったのです。いわゆる『4号特例の廃止』です。当然建築確認申請の費用と手間が増えるため、価格や工期に影響がでるのは必須ですね。
住宅建築のステルス値上げ⁈
省エネ住宅を増やしていこうという取り組みはとても良いことだとは思います。地球温暖化等環境破壊が叫ばれている中、住宅性能を上げて対応するのも大切ですね。実は一般住宅で最も断熱性能や気密性能を下げる場所は『開口部』、つまり窓まわりだと言われています。現在の住宅窓は、ひと昔前のアルミサッシではなく断熱性能に優れた樹脂サッシを使用するのが一般的で、ガラスも複層ガラス・場合によっては3層・4層ガラスの窓もあるそうです。めちゃくちゃ重たいでしょうね。
先日ある一級建築士先生のお話を聞きましたが、こうした窓を備えた住宅を建築するには当然価格が高騰するため、窓の数を減らして対応する一戸建住宅が増えているそうです。窓を減らす?トイレや浴室の窓を無くして掃き出し窓を腰高窓に変える・・・など涙ぐましい努力がされているそうです。これこそ『住宅建築のステルス値上げ』と言えるかも知れません。
トイレや浴室に窓がないってマンションみたいですね。掃き出し窓がないため大きな家具を入れることができないなどのトラブルも起きているそうです。せっかく夢のマイホーム・一戸建住宅を造ったのに、生活してみてストレスがたまるようでは元も子もないですね。今のプランで建築すれば、将来どんなことが起きるか想像力を働かせるのはとっても大切です。
よっぽど余裕がなければ希望がすべて叶った住宅を建築するのは難しい時代です。住宅建築だけではなく不動産探しも同様で、優先順位を決めていただき皆さんが決めた合格ラインを越えれるものであれば躊躇せず前に進めるべきかもしれません。
なかなか買い直しや造り直しが出来ないものであるだけに、経験豊かなパートナーと一緒にあれこれ考えたいところですね。弊社には不動産業界・建設業界で経験を積んだ『宅建マイスター・フェロー(全国でたった21名)』が在籍しており、皆様の良きパートナーとして夢のマイホーム探しのお手伝いをさせていただきます。不動産探しで持たれる皆様のどんな疑問にも寄り添ってご一緒に考えたいと思っています。ご遠慮なくお問合せいただければ幸いです。

